OutSystemsのシステム要件
OutSystemsをオンプレミスにインストールする前に、ハードウェアとソフトウェアの要件を確認します。インストールを開始する準備ができたら、「OutSystemsを設定する」に進みます。
Platform Server
このセクションでは、ユーザーのデータセンターにPlatform Serverをインストールする際の要件の概要を説明します。
ハードウェア(最低要件)
- デュアルコアプロセッサ
- RAM 4GB
- ディスク空き領域80GB
OS
- Microsoft Windows Server 2019(Standard Edition以上)、Platform Server Release Jul.2019以降
- Microsoft Windows Server 2016(Standard Edition以上)
サポートされるオペレーティングシステム構成を、ベアメタルまたはハードウェア仮想化テクノロジー(例: VMware、KVM)上にデプロイする必要があります。
OutSystemsの今後の改定により、上記のリストに示されているメジャーバージョンに含まれるアップデートをインストールする必要がある場合があります。
アプリケーションサーバー
- Microsoft Internet Information Services(IIS)10.0以降(公的認証局が発行した有効なSSL証明書を構成済み)
データベース管理システム
- Microsoft SQL Server 2017(Web Edition以上)1
- Microsoft SQL Server 2016(Web Edition以上)1
- Microsoft SQL Server 2014(Web Edition以上)1
- Azure SQL Database V12
- Oracle 19c(Standard EditionまたはEnterprise Edition)、Platform Server 11 – Release Oct.2019 CP3以降
- Oracle 18c(Standard EditionまたはEnterprise Edition)、Platform Server 11 – Release Oct.2019 CP2以降
- Oracle 12c(12.1または12.2、Standard EditionまたはEnterprise Edition)
1 Microsoft SQL Server(任意のバージョン)のDeveloper EditionおよびExpress Editionはサポートされません。
OutSystemsの今後の改定により、上記のリストに示されているメジャーバージョンに含まれるアップデートをインストールする必要がある場合があります。
標準のOracle Databaseの設定に加えて、OutSystems Platform 8.0以降は、Oracle Linux 5.5以降で実行されているOracle Exadata Database Machineと連携します。
追加ソフトウェア要件
- Microsoft .NET Framework 4.8(Platform Server 11 – Release Oct.2019 CP2以降でサポートされます)またはMicrosoft .NET Framework 4.7.2
- Microsoft Build Tools 2015
- .NET Core 2.1ランタイムおよびWindows用ホスティングバンドル
OutSystemsの今後の改定により、上記のリストに示されているメジャーバージョンに含まれるアップデートをインストールする必要がある場合があります。
Cache Invalidation Serviceセクション
OutSystemsのキャッシュ無効化サービスには、RabbitMQ Serverバージョン3.7.xとErlangバージョン20.xが必要です。
OutSystems Platform Serverのインストール中に、これらの2つのコンポーネントのローカルインストールを簡略化するためのスクリプトが提供されます。または、RabbitMQ ServerおよびErlangの既存のインストールが同じバージョン要件を満たしていればそれを使用できます。
Amazon EC2の考慮事項
OutSystemsは、Amazon EC2インスタンス上で実行することができます。各インスタンスが以下の要件を満たしている必要があります。
- EC2Configサービスが実行されている必要がある
このサービスを有効にする方法については、AmazonのEC2Configサービスのドキュメントをご覧ください。
Amazon RDSの考慮事項
OutSystemsは、Amazon RDSでのMicrosoft SQL Server 2016、Microsoft SQL Server 2017、Oracle 12c、Oracle 18c、Oracle 19cをサポートしています。データベースインスタンスクラスが以下の要件を満たしている必要があります。
- vCPU(仮想中央処理装置)が1つ以上
- ECU(EC2計算装置)が1つ以上
- メモリが3.75GiB以上
- ネットワークパフォーマンスが「Moderate」以上
これらの要件を満たすDBインスタンスクラスには、「db.t2.medium」
Amazon RDSでのOracle 18cは、Platform Server 11 – Release Oct.2019 CP2以降でサポートされています。
Amazon RDSでのOracle 19cは、Platform Server 11 – Release Oct.2019 CP3以降でサポートされています。
利用可能なDBインスタンスクラスの詳細については、AmazonのDBインスタンスクラスのトピックをご覧ください。また、Amazon RDSの制限事項の詳細については、Amazon RDSのシステム要件をご覧ください。
Microsoft Azureの考慮事項
OutSystemsは、Microsoft Azure SQL Database V12をサポートしています。考慮事項は以下のとおりです。
- MDC(複数データベースカタログ)機能はサポートされていません。
- Windows認証を使用したAzure SQLへの接続はサポートされていません。
- データベースサービス層は「S3」以上である必要があります。
- 現在、Azure SQLはUTCからのタイムゾーンのカスタマイズをサポートしていません。
OutSystemsでは、Azure仮想マシン上で実行されるSQL Serverもサポートしています。
外部システムとの連携
OutSystemsとの連携が認定されているシステムは、以下のとおりです。
SQL Server Database
- Microsoft SQL Server 2017
- Microsoft SQL Server 2016
- Microsoft SQL Server 2014
- Microsoft SQL Server 2012
- Microsoft SQL Server 2008 R2
- Microsoft SQL Server 2008
Azure SQL Database
- クラウドで利用可能なAzure SQL
Oracle Database
- Oracle 19c(Standard EditionまたはEnterprise Edition)、Platform Server 11 – Release Oct.2019 CP3以降
- Oracle 18c(Standard EditionまたはEnterprise Edition)、Platform Server 11 – Release Oct.2019 CP2以降
- Oracle 12c(12.1および12.2、Standard EditionまたはEnterprise Edition)
- Oracle 11g R2(Standard EditionまたはEnterprise Edition)
NLS_CHARACTERSETをWE8MSWIN1252またはAL32UTF8に設定する必要があります。
OutSystems 11 Platform Server Release Oct.2019以降では、11g R2より前のOracle Databaseとの連携は利用できません。
MySQL Database
- MySQL 5.6(5.6バージョン内の5.6.5以降、すべてのエディション)
- MySQL 5.7(5.7バージョン内の5.7.22以降、すべてのエディション)
IBM Database
- DB2 for iSeries V6R1以降
すべてのフロントエンドおよびデプロイメントコントローラサーバーマシンにIBM iAccessソフトウェアをインストールする必要があります。
DB2データベースでの2バイト文字の使用はサポートされていません。
SAP
- SAP ERP R/3 4.6以降
- SAP ECC 5.0以降
- SAP S/4HANA
開発ツール
OutSystemsを使用してアプリケーションを開発するには、開発者のデスクトップにService StudioおよびIntegration Studioの各開発ツールをインストールする必要があります。
これらのツールのインストール要件は、以下のとおりです。
ハードウェア(最低要件)
- デュアルコアプロセッサ1.8 GHz(以上)
- RAM 2GB(推奨4GB)
- ディスク空き領域1 GB
制限事項:
- タッチスクリーンデバイスのタッチ機能はサポートされていませんが、キーボードとマウスでタッチスクリーンデバイスを使用することができます。
サポートされるオペレーティングシステム
- Windows 10(64ビット)
- Windows 8(64ビット)
- Windows 7(64ビット)
- Microsoft Windows Server 2019、Development Environment 11.6.5以降
- Microsoft Windows Server 2016
上記のバージョンのうち、OutSystemsはMicrosoftによってサポートされているWindowsエディションのみをサポートしています。
Windows 10、Windows 8、Windows 7の32ビットバージョンはDevelopment Environment 11.6.7以下でサポートされています。
Microsoft Windows Server 2008およびMicrosoft Windows Server 2012はDevelopment Environment 11.6.5以下でサポートされています。
必要なソフトウェア
-
Microsoft .NET Framework 4.7.2(以降)
-
Integration Studioを使用して外部システムと連携し、エクステンションアクションのソースコードを編集する場合:
Visual Studio 2015、Visual Studio 2017、またはVisual Studio 2019(Development Environment 11.6.7以降) -
デスクトップブラウザを使用してService Studioでクライアント側のデバッグを実行する場合:
Google Chromeバージョン54以降 -
Androidモバイルデバイスでクライアント側のデバッグを実行する場合:
Androidデバイスドライバ(デバイスが自動的に認識されない場合) -
iOSモバイルデバイスでクライアント側のデバッグを実行する場合:
iTunes 12.1.3以降
必要なネットワーク接続
ダウンロード速度およびアップロード速度ともに1Mbps以上。
仮想マシンに開発ツールをインストールする場合も、これらの要件が適用されます。
エンドユーザー要件
ブラウザ上でのOutSystemsアプリの実行は、OutSystemsが発表した当該ブラウザのサポート終了日の6か月後までは引き続きサポートされます。
リアクティブWebアプリ
- Edge(最新の安定版)
- Firefox(最新の安定版)
- Google Chrome(最新の安定版)
- Safari(最新の安定版)
プログレッシブWebアプリ(早期アクセス機能)
この早期アクセス機能の詳細については、オンラインヘルプのプログレッシブWebアプリに関するページをご覧ください。
- Androidの最新の安定バージョンのデフォルトブラウザ
- iOSの最新の安定バージョンのデフォルトブラウザ
モバイルアプリパッケージ
最低要件は、モバイルアプリを生成するときに使用したMobile Apps Build Service(MABS)のバージョンによって異なります。
注記: 公式のAndroid ROMおよびiOS ROMのみがサポートされます。
従来のWebアプリ
デスクトップブラウザ
- Internet Explorer 11(最新の安定版)
- Edge(最新の安定版)
- Firefox(最新の安定版)
- Google Chrome(最新の安定版)
- Safari(最新の安定版)
モバイルデバイスブラウザ
- iOS 7以降のデフォルトブラウザ
- Android 4.1以降のデフォルトブラウザ
- Windows Phone 8以降のデフォルトブラウザ
コンテナの考慮事項
コンテナは、HTTPポート80のみを公開します。SSLオフロードシナリオに従って、ロードバランサでHTTPS接続を確実に行う必要があります。
エンドツーエンドSSLおよびSSLオフロードの手順に従います。OSSYS_PARAMETER
テーブルにレコードを挿入する手順については従う必要はありません。このタスクは、コンテナへのアプリケーションのデプロイ時にプラットフォームによってすでに実行されています。
Dockerコンテナ
OutSystemsアプリケーションをDockerコンテナにデプロイするには、Dockerインフラが標準のDocker Windows Serverコンテナ(Dockerインストールでデフォルトで提供される機能のみを使用するWindows Serverコンテナ)を実行できる必要があります。
インフラ
最低限必要なDockerインフラはDocker Engineインストール(Dockerのコンポーネントおよびサービスを使用してコンテナを作成・実行するクライアントサーバーテクノロジ)で構成されます。このエンジンは、Windows Serverコンテナをサポートして実行できる必要があります。
推奨されるDockerの最小バージョンは以下の通りです。
- Dockerクライアント/サーバーバージョン17.10
Dockerを実行するPCは以下のOS要件を満たす必要があります。
- Windows Server 2016(バージョン1709以降)
また、OutSystemsは以下のDockerベースのホスティングテクノロジーもサポートしています。
- Amazon ECS(Elastic Container Service)
- ACS(Azure Container Service)
Amazonをご利用の場合は、「Amazon Elastic Container Serviceドキュメント」をご覧ください。Azureをご利用の場合は、「Azure for Containersドキュメント」をご覧ください。
Docker Secrets機能はサポートされていません。Windowsコンテナでのサポートはまだ製品版では準備されていません。
Dockerレジストリ
Dockerレジストリの利用は必須ではありませんが、強く推奨します。Windows Serverコンテナのイメージの保存と取得が可能である限り、どんなDockerレジストリを利用しても結構です。
たとえば、以下のいずれかのDockerレジストリを利用できます(オンプレミスまたはクラウド上)。
- Docker Hub
- Docker Trusted Registry
コンテナクラスタオーケストレイタ
OutSystemsアプリケーションをDockerコンテナでデプロイする場合、コンテナが公開する80番ポートをコンテナホストが利用可能なポート(通常、コンテナのランタイムが選択するハイポート)にマッピングする必要があります。
コンテナホストのポートは変わる可能性があり、各コンテナは少なくとも80番ポートをコンテナのホストPCにマッピングする必要があるため、コンテナクラスタをコンテナクラスタマネージャ/オーケストレータと一緒に設定して、常に正しいコンテナのポートにシームレスにルーティングされるようにする方法を推奨します。
OutSystemsは以下のコンテナクラスタオーケストレイタと連携可能です。
- Docker Swarm
- Google Kubernetes
- Amazon Elastic Container Service
Docker Swarmをご利用の場合は、公式の「Docker Swarmドキュメント」をご覧ください。Kubernetesをご利用の場合は、「クラスタでのKubernetesの使用」についての詳細手順を記載したKubernetesの公式ドキュメントをご覧ください。
コンテナクラスタマネージャ/オーケストレータは、OutSystemsアプリケーションで使用するコンテナを実行予定のDockerエンジンが管理可能な限り、どこにインストールしても構いません。
ベースイメージが利用可能であること
アプリケーションイメージを作成/実行するすべてのPCが、microsoft/dotnet-framework:4.7.2-runtime
ベースのイメージをPCに持つようにします。ベースイメージがPC内にない場合、ベースイメージのダウンロード中に、最初の作成/実行がタイムアウトする可能性があります。
Pivotal Cloud Foundry
OutSystemsアプリケーションをPCF(Pivotal Cloud Foundry)にデプロイするには、PCFインフラにアクセスできる必要があります。Windows stemcellsを実行できる必要があります。つまり、ご利用のインフラにWindows タイルをインストールする必要があるということです。
インフラ
PCFインフラには、Windowsタイル用のPivotal Application Serviceをインストールする必要があります。Windowsタイルをインストールするには、Windows 2016タイル用にPivotalが提供している手順書に従います。
注記: Windows 2012r2タイルはサポートされていません。
PCF内部ルーティング
PCFの内部ルーターは、内部ネットワークで発生したリクエストと外部ネットワークで発生したリクエストを両方ともOutSystemsアプリケーションにルーティングできるようにする必要があります。
Pivotal Apps Managerの「org」(組織)に以下の2つのドメインを追加することを推奨します。
-
PCFのデプロイメントゾーンアドレスとして使用されるメインの共有ドメインのサブドメイン。このゾーンにデプロイされた各OutSystemsアプリケーションのモジュールがすべてここにマッピングされます。例: メインの共有ドメインが
apps.pcf.example.com
の場合、os.apps.pcf.example.com
というドメインを新たに追加します。 -
メインのロードバランサおよびリバースプロキシのグローバルアドレスと同じドメイン。これにより、内部ネットワークの外で発生したリクエストをPCFが内部にルーティングできます。例: メインのロードバランサおよびリバースプロキシが
site.example.com
を使用して公開されている場合は、この「site.example.com」を新しいドメインとして追加します。
コマンドラインツール(cf CLI)
OutSystemsのデプロイ手順では、Pivotalが提供するcf CLI(Cloud Foundry Command Line Interface)ツールを使用します。
cf
コマンドライン実行可能ファイルを実行できるようにするには、PCFへのデプロイを実行するPCで、「「cf CLI」をインストール」する必要があります。
また、「「cf CLI」を使用してCloud Foundryにログイン」し、APIエンドポイントとorg(組織)を指定して、cf push
などのコマンドを正常に実行できるようにする必要があります。