ホットフィックスを適用する
このトピックでは、迅速な修正開発(「ホットフィックス」)を実装する方法について説明します。
ホットフィックスを行うにあたっての最善の方法は、同バージョンのアプリケーションを使用し、かつ同じデータが複製されている環境(Pre-Productionなど)を、Production環境と同期させることです。この方法を使用すると、ホットフィックスのテストとデバッグを行ってから、ダウンタイムなしでProductionにデプロイすることができます。その後、それ以前の環境(Quality AssuranceおよびDevelopment)にもホットフィックスを反映させます。
以下の例では、eCommerceアプリケーションで見つかった重大なバグを修正するためにホットフィックスを適用する方法を説明しています。
#欠陥を修正する
ProductionのeCommerceアプリケーションに重大な欠陥が発見されたため、迅速に修正する必要があります。以下の手順を実行します。
- Service Studioを開きます。
- Pre-Production環境(またはProductionと同期している環境)に接続します。
- 欠陥のあるモジュールをダウンロードします。
- 欠陥を修正し、モジュールをPre-Productionにデプロイしてテストします。
Pre-Productionのバージョン番号が変更されます。新しい修正であることを示す接尾辞「+」が付いており、ホットフィックスであるため赤色で表示されます。
Productionにホットフィックスをデプロイする
Pre-ProductionからProductionにアプリケーションをデプロイするだけで、Productionにホットフィックスが適用されます。LifeTimeが、Tag & Deploy 1.7.1を選択するよう自動的に提案します。Pre-Productionでこのホットフィックスに3桁目の番号が付与され、アプリケーションがProductionにデプロイされます。
これでPre-ProductionとProductionのバージョンがいずれも1.7.1になりました。ホットフィックスの反映が未実施であるため、Pre-Productionは赤色のままです。
#ホットフィックスを反映させる
ホットフィックスを解決するには、アプリケーションに加えたすべての変更を、これまでのすべての環境に反映させる必要があります。この場合はまずQuality Assuranceに適用し、次にDevelopmentに適用します。以下の手順を実行します。
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eコマースのアプリケーションをクリックすると、モジュールがリスト表示されます。ホットフィックスが含まれるものには赤色の「+」記号が付きます。
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ホットフィックスを加えたPre-Productionのモジュールすべてを、Quality Assuranceにマージします。環境間の比較ボタン(差分記号)をクリックし、ホットフィックスを実装するために行った変更を選択します。
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Service Studioでホットフィックスの変更を選択し、[Merge]をクリックします。
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Service Studioで、モジュールの新バージョンをQuality Assuranceにパブリッシュします。
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Quality AssuranceとDevelopmentの間でも、手順2、3、4を行います。
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すべての環境にホットフィックスを反映させた後、アプリケーションの詳細画面で[Mark Hotfix as Solved]ボタンをクリックし、すべてのインフラに修正が実装されたという印を付けます。
ホットフィックスが解決され、赤色で表示されているアプリケーションのバージョンがなくなります。