Azureでチャットボットリソースを作成する
このドキュメントでは、Azureリソースを使用してOutSystemsチャットボットの構成の追加や取得を行う手順について説明しています。このドキュメントに示された手順を実行するには、有効なAzureサブスクリプションが必要です。
経験が浅い場合は、チャットボットの構成ウィザードをご覧ください。チャットボットの設定をすばやく行うことができます。
AzureでQnA Makerサービスを作成する
FAQチャットボットに必要なQnA Makerサービスを作成するには、以下の手順を実行します。QnA Makerは、Azure Cognitive Servicesの一部です。
チャットボットのこの部分は、チャットボットの構成ウィザードを使用して設定することもできます。
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Azureポータル(portal.azure.com)にサインインします。
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検索フィールドをクリックして(またはCtrl + /を押して)、「
QnA Maker
」と入力します。結果で[Marketplace]セクションを確認し、[QnA Maker]をクリックします。 -
QnA Makerの情報を入力して、[Create]をクリックします。以下を入力する必要があります。
使用できるAzureの設定は、Azureアカウントの権限によって異なります。リソースを作成する権限がアカウントにない場合は、管理者に作成を依頼する必要があります。
- Name: サービスの名前とカスタムドメイン。
- Subscription: ボットで使用するAzureサブスクリプション。
- Pricing tier: サービスの段階的価格設定。
- Resource group: ボットを追加するリソースグループ。
- Azure search pricing tier: サービスの段階的価格設定。
- Azure Search location: ボットサービスが実行されるデータセンターの場所。
- App name: サービスにアクセスするためのURLに含まれるボットサービスの名前。
- Website location: サービスをデプロイする場所。
オプション設定:
- App insights: アプリのパフォーマンスの追跡やテレメトリ情報の収集を行う場合は、このオプションを有効化します。
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[Create]をクリックします。検証とデプロイの後、WebサイトからAzureのホームページにリダイレクトされます。
FAQチャットボットの作成中にこの手順に達したら、以下のいずれかの手順を実行する必要があります。
- ナレッジベースを作成していない場合: 新しいナレッジベースを作成します
- ナレッジベースがすでにある場合: ナレッジベースをパブリッシュしてチャットボットサービスを作成します
概要については、「はじめに: アプリのFAQチャットボットを作成する」をご覧ください。
ボットサービス用のDirect Lineチャネルを追加する
Direct Lineチャネルを追加し、OutSystemsチャットボットコンポーネントがAzureチャットボットのバックエンドと通信できるようにするには、以下の手順を実行します。
チャットボットのこの部分は、チャットボットの構成ウィザードを使用して設定することもできます。
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Azureポータル(portal.azure.com)にサインインします。
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目的のボットを[Recent resources]で探すか検索バーで検索して、ボット名をクリックします。設定ページが開きます。
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サイドメニューから[Channels]を開き、[Add a featured channel]にあるDirect Lineチャネルの構成ボタンをクリックします。Direct Lineチャネルの構成ページが開きます。
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[Configure Direct Line]で、Direct Lineキーを今すぐコピーするか、後でOutSystemコンポーネントを構成するときにコピーすることができます。[Done]をクリックして、メイン設定ページに戻ります。
ボットサービスの設定を取得する
このセクションでは、OutSystemsチャットコンポーネントに必要なAzureの設定がある場所について説明します。これらのパラメータを取得するには、まずAzureでボットサービスを作成する必要があります。
チャットボットのこの部分は、チャットボットの構成ウィザードを使用して設定することもできます。
アプリのIDおよびパスワード
デフォルトでは、Azureのアプリケーションフィールドとパスワードフィールドは、それぞれ[MicrosoftAppId]と[MicrosoftAppPassword]という名前です。これらは[App Service Settings]セクションの[Configuration]にあります。
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チャットボットの構成ページを開きます。このページを開くには、Azureのホームページでボット名をクリックするか検索バーでボット名を検索します。
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チャットボットの構成ページで、サイドメニューの[Configuration]をクリックします。
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[Configuration]ページの[Application settings]セクションに、[MicrosoftAppId]と[MicrosoftAppPassword]があります。フィールドの値を表示するには、目のアイコンをクリックします。値をコピーします。
ソースコードをダウンロードして設定を取得することもできます。ボットの構成ページで、サイドメニューの[Build]をクリックして[Download bot source code]をクリックします。ソースコードフォルダ内にあるsettings.jsonファイルを開いて値を取得します。
Direct Lineシークレット
ボット用のDirect Lineチャネルを作成した後に、シークレットを取得することができます。
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チャットボットの構成ページを開きます。このページを開くには、Azureのホームページでボット名をクリックするか検索バーでボット名を検索します。
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チャットボットの構成ページで、サイドメニューの[Channels]をクリックします。
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[Connect to channels]ページで、[Direct Line]の横にある[Edit]をクリックします。[Configure Direct Line]ページが開きます。
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[Configure Direct Line]ページで、いずれかの秘密鍵の下にある[Show]をクリックします。値をコピーします。
2つの鍵のいずれかを選択できます。
Azureでボットサービスを作成する
UIとバックエンドをテストするエコーチャットボットなどの汎用ボットサービスをAzureで作成する必要がある場合は、以下の手順を実行します。FAQチャットボットの作成の詳細については、「はじめに: アプリのFAQチャットボットを作成する」をご覧ください。
Azureでボットサービスを作成するには、以下の手順を実行します。このボットは、ユーザーからの新規メッセージを監視します。
チャットボットのこの部分は、チャットボットの構成ウィザードを使用して設定することもできます。
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Azureポータル(portal.azure.com)にサインインします。
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「Create a resource」というタイトルのプラスボタンをクリックします。
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[AI + Machine Learning]を選択して、[Web App Bot]をクリックします。新しいWeb App Botの作成ページが開きます。
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ボットの情報を入力して、[Create]をクリックします。以下を入力する必要があります。
- Bot handle: ボットの一意の識別子。
- Subscription: ボットで使用するAzureサブスクリプション。
- Resource group: ボットを追加するリソースグループ。
- Location: ボットサービスが実行されるデータセンターの場所。
- App name: サービスにアクセスするためのURLに含まれるボットサービスの名前。
- Bot template: クリックして展開します。[SDK language]で[C#]を選択します。エコーボットを作成する場合は[Echo Bot]を選択します。高度なボットサービスを作成する場合は[Basic Bot]を選択します。
- App service plan / location: これはボットが使用する一連の計算リソースです。
- Microsoft App ID and password: [Auto create App Id and password]が選択されていることを確認します。
使用できるAzureの設定は、Azureアカウントの権限によって異なります。リソースを作成する権限がアカウントにない場合は、管理者に作成を依頼する必要があります。
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Azureのホームページに戻ります。デプロイが処理中であることを示す通知が表示されます。ボットのデプロイが完了したら、OutSystems Chatbotコンポーネントに必要な設定を取得することができます。
トラブルシューティング
Azureの問題を解決するときに役立つトラブルシューティングに関するヒントを以下に示します。
Azureリソースプロバイダが登録されていない
Azureでリソースを作成しているときに次のエラーが発生します。「Azure(リソース名)resource provider isn't registered, please click to search(リソースハンドル)and register it first.」
サブスクリプションとリソースグループの設定の組み合わせが合っているかどうかを確認してください。サブスクリプションに含まれていないグループでリソースを作成しようとしているか、またはその逆の可能性があります。