サービスに変換する
OutSystemsには、既存のロジック、モジュール、アプリケーションを規則的にサービスに変換する機能が用意されています。変換のときに、エラーが発生しやすい操作(切り取りやコピー)を行う必要がなく、バージョン管理データや履歴データの喪失を防ぐためにデータ移行ツールを使用する必要もありません。
Webモジュールまたはモバイルモジュールをサービスモジュールに変換する
Webモジュールまたはモバイルモジュールをサービスモジュールに変換すると、元のモジュールのタイプが変化し、モジュールは複製されません。
サービスモジュールの変換はService Studioでローカルに実行され、この変換を有効にするには変換されたモジュールをパブリッシュする必要があります。 また、タイプの異なるモジュールをマージすることはできません。
変換しているモジュールに対して他の開発者が作業をしている場合、変換を開始する前に、他の開発者が作業をパブリッシュしてモジュールを閉じたことを確認してください。変換されたモジュールをパブリッシュした後に、他の開発者はモジュールを再度開いて作業を再開する必要があります。
サービスモジュールでは、以下の要素を許可しないことによって、モジュールの厳密なセグメント化を実現し、コアビジネスサービスをカプセル化することができます。
- インターフェイス要素およびプロパティ。UIフロー、Web画面、ブロック、画像など。
- インターフェイスのモジュールプロパティ。JavaScriptやグローバルイベントハンドラなど。
- メール要素。Emailsやプロセス内のSend Emailなど。
- セッション変数。
- クライアント側ロジックおよびローカルストレージエンティティ。
- プロセス内のHuman Activity。
Webモジュールまたはモバイルモジュールをサービスモジュールに変換する前に、これらの要素をモジュールから削除してTrueChangeエラーがないことを確認します。
Webモジュールまたはモバイルモジュールをサービスモジュールに変換するには、以下の手順を実行します。
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対象モジュールで、[Module]メニューを開いて[Convert to Service]を選択します。
サービスモジュールで許可されていない要素がモジュール内にある場合、変換が停止し、許可されていない要素がエラーメッセージに一覧表示されます。一覧表示された要素をモジュールから削除し、手順1を繰り返します。
モジュールにTrueChangeエラーがある場合、変換が停止し、エラーメッセージが表示されます。エラーを修正し、手順1を繰り返します。 -
[Convert to Service Module]確認ウィンドウで、[Yes]をクリックします。
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以下のいずれかの手順を実行します。
- 変換されたサービスモジュールをパブリッシュするには、[PUBLISH NOW]をクリックします。
- 変換されたモジュールをパブリッシュする前に作業を続行するには、[PUBLISH LATER]をクリックします。
サーバーアクションをサービスアクションに変換する
サービスアクションは、サービスモジュール内でのみ定義できます。
サーバーアクションをサービスアクションにリファクタリングする前に、詳細については、サービスアクションの使用、サーバーアクションとの違い、ロジックを適合させる方法をご覧ください。
サーバーアクションをサービスアクションに変換するには、[Logic]タブを開き、サーバーアクションをService Actionsフォルダにドラッグします。
サーバーアクションをサービスアクションに変換した後、各コンシューマモジュールで、[Manage Dependencies]ウィンドウを使用して元のサーバーアクションへの参照を削除し、変換されたサービスアクションへの新しい参照を追加します。
Webアプリケーションまたはモバイルアプリケーションをサービスアプリケーションに変換する
サービスアプリケーションに含めることができるのは、サービスモジュールとエクステンションモジュールのみです。 そのため、アプリケーションをサービスアプリケーションに変換する前に、Webモジュールとモバイルモジュールを削除するか、サービスモジュールに変換する必要があります。
サービスアプリケーションへの変換は不可逆であり、アプリケーションを変換してWebアプリケーションやモバイルアプリケーションに戻すことはできません。
アプリケーションをサービスアプリケーションに変換するには、アプリケーションを開き、[Convert to Service]をクリックして、確認ウィンドウで[Yes]をクリックします。