Decision
プロセスのプロセスフローを設計する際、プロセスフローを、そのうちの1つのみが実行される複数のパスに分岐できます。この動作を実装するには、Decisionプロセスアクティビティを「Process Flowツールボックス」からキャンバスにドラッグします。
デフォルトでは、最も頻繁に使用されるため、Decisionの最初の2つのコネクタにはYesとNoのラベルが付いています。ただし、これらの名前を変更したり、他の名前のコネクタを追加したりすることもできます。
Decisionには、ローカル変数を設定できます。
Decisionを何度も呼び出すことができるように、つまり、データベースや外部システムのエンティティレコードを追加、変更、削除するなどの「副作用」がないように設計します。これは、Decisionを再入可能にする必要があることを意味します。
Decisionのフロー
Decisionのロジックは、すべてのフローがOutcome決定要素で終了する必要があることを除いてアクションフローと同じであるDecisionフローによって実装されます。Outcomeは、Decisionフローがプロセスフローに返す結果を定義します。アクションフローエディタを使用してDecisionフローを設計します。
Decisionフローには1つまたは複数のOutcome決定要素を設定できますが、Decisionフローが返す結果は1つのみです。
エディタをすばやく起動するには、プロセスフローでDecisionプロセスアクティビティをダブルクリックします。
Processフローでは、Decisionから流れる各コネクタには名前のラベルを付ける必要があります。次に、Decisionフローを設計する際に、Outcome決定要素にこれらの名前を使用します。
プロセスフローのDecisionから流れるすべてのコネクタには、対応するOutcome決定要素がDecisionフローに存在している必要があります。
エラー処理
Decisionフローでエラーが発生すると、フローの実行が停止します。ただし、Decisionフローの実行はしばらくしてから(最初から)再実行されます。この手順は、Decisionフローが正常に実行されるか、プロセスがターミネートするまで繰り返されます。
エラーを発生させているプロセスとプロセスアクティビティを監視するには、Service Centerを使用します。
Decisionのスコープ
Decisionはプロセスフローのスコープで実行され、以下の要素にアクセスできます。
- プロセスフローのパスで以前に実行された要素からの出力パラメータ。
- プロセスの入出力パラメータ。
- Decisionのローカル変数。
- Decisionで呼び出されたアクションの出力パラメータ。
- Decisionで呼び出されたクエリ。
Decisionフローを編集する際は、スコープ内にある使用可能なすべての要素が表示されます。式の編集を行う場合は式エディタの[Scope]ツリーに、変数を使用する場合は[Select Variable]ウィンドウの変数ツリーに表示されます。
プロパティ
名前 | 説明 | 必須 | デフォルト値 | 備考 |
---|---|---|---|---|
Description | 要素を文書化するテキスト。 | 文書化の際に便利です。 このプロパティの最大サイズは2,000文字です。 |
||
Label | このDecisionアクティビティのインスタンスが実行されると、バックオフィスに表示されるテキスト。 | 定義されていない場合、表示されるテキストはDecisionアクティビティ名になります。 | ||
Name | 画面、アクション、モジュールといった、定義されているスコープ内の要素を識別します。 | Yes |
ランタイムプロパティ
名前 | 説明 | 読み取り専用 | 型 | 備考 |
---|---|---|---|---|
ClosedInstant | プロセスアクティビティインスタンスが終了した日付と時刻。 | Yes | Date Time | |
ActivityId | 実行時のプロセスアクティビティインスタンスの識別子。 | Yes |